おもちゃ、家電、もろもろの修理の足跡と備忘録

色々と忘れるので。趣味のメモ

おもちゃのラジコンカーに使われるH bridge ICについて

11月定例のおもちゃの病院に、ラジコン(2.4G)の空港の化学消防車(ドイツ製@中国)というのが来ました(写真を撮るのを忘れました、、*)。前後、左右、サイレン、ポンプがリモートコントロールできる、というもの。主訴は、前後に動かない。

はしご車仕様になっていて、水を入れるタンクもあってはしごの先端から本当に水が出るようですが、そこは動作確認しなくて良い、とお父さんに言われたようです(笑)

%水を出すのは日本の?家の中ではできませんね、、、。

故障分析と修理

リモコン自体はペアリングをすると消防車のLEDがついたり、左右用のモータも動くので大丈夫そう。バラして中をチェックしてみてみると、前後用モータに電圧が掛からない。H bridgeのあたりだろうと見当をつけてさらに分析。

(ちなみに、H bridgeとは、モータを正逆回転させるための回路。外部からの信号で、例えば車を前進させたり、後退させたりできる。回路構成がH型なのでそういう名前で呼ばれています。2025/11/16追記)

回路を見ると、前後用のH bridge、左右用のH bridge、ポンプ用のトランジスタ、と容量とリバースがあるかないかで使い分けていました。(下図が制御基板)

制御基板 右のSOP8pin2個がH bridge
制御系のIC(左と中央)は番号が消してありました(修理前の画像)

写真右のSOP8pin2個は、上が前後モータ用のH bridge IC MX512、下が左右モータ用のTC118、その下がポンプ制御用のトランジスタです(On/Off制御だけ)。

MX512の入力2本は信号が来ている(レベル信号を確認)、モーター回路へのVCCpin(4pin)の値がおかしい(本来電源電圧が来ているはずなのに電圧がフラフラする)。ホットガンで一旦MX512を外して基板上の銅板パタンを確認。結局、MX512自体は生きていてVCCにICの下で接続しているパタンが微妙につながっているがほぼ切断状態(多分過電流で焼き切れたのか)だったので、外からジャンパーして動作OKになりました。

まぁ、修理はそれはそれで良いのですが、今回、今回異なる種類のH bridgeが使われていたのですが、これまであまりH bridgeのことを調べたことがなかったので、この際ちょっと調べてみたので整理してみます。ここからが本論です。

H bridgeの比較(MX512とTC118の比較)

おもちゃの病院から帰ってきて、今回使われていたMX512とTC118を調べて比較してみました。

  • SOP8pinのPinoutはほぼ同じ

基本、この手のSOP8pinのH bridgeは、Pinoutは同じようです(使うときには要チェックですが)。

pin1: 二電源用のVCC(TC118はNC)←ここが違う

pin2,3:制御信号入力(pin2:正回転、pin3:逆回転。両方ONでブレーキ?)

pin4: IC動作電源VDD

pin5,8: モータ用出力端子

pin6:GND(IC論理制御用)

pin7:GND(モータ用)

  • 単一電源か二電源か

TC118は、IC論理制御用のVDDとモータ駆動用のVCCが共用、つまり単一電源で動くおもちゃ、割と小電力モータの場合はこれが使えそうです。MX512は、IC論理制御用のVDDと、モータ駆動用の電源VCCが別の電源系の2電源に分かれています。もちろんVCCとVDDをつなげばTC118と同じで使えるのだと思います。今回の前後制御用のものは、モータ駆動用の電源電圧も変えており前後用モーターがより容量が大きいようです。(結構大きめの筐体なので前後モータはよく使う130ではなく、より大きなものを使っていました)

  • モータ用の電流容量が違う

スペック上でも、許容電流容量はTC118<MX512のようです。まぁ、二電源になっている時点で大容量向けなのでしょうけれど。

H bridgeの分類

とりあえず、ここまで調べて、それだけの情報からのなんちゃっての分類ですが、

TC118とかMX08とかは、単一電源用 →割と小型のモータ制御用

MX512とかMX612とかは、二電源用 →割と大型、モータ用に異なる電源電圧を使う大容量のモータ制御用

という感じでしょうか。

まとめ

ということで、H bridgeの故障のときには、MX512とかMX612とかを部品として用意しておけばVDDpinとVCCpinを接続することでTC118にも対応できそう、ということがわかりました。ちなみに、突然MX612が出てきましたが、MX512を探している時に、似たような番号(MX612)がでてきたのでちょっと調べてみたら、上位互換にできそうなICであることがわかったので、買うならMX612かな、と思っております(もちろん金額に寄ります、、)。

AliExpressでも探してみますか。

20251103」

 

*:Netで探してみたら、Dickie Toys ラジコン 空港用化学消防車」のようです。ドイツ製というのも合っているので多分これですね。国土交通省の航空局で運用される ローゼンバウアー社製のパンサー という空港用化学消防車を模しているもののようです。

 

202901のおもちゃの病院で来た、トイ・ストーリーのクレーンゲームにTRA9118A と言う石が使われていました。TC118に近いPinoutでしたが、今回は回路ではなく最終的にはギア部の問題でした。基板の方はコネクタでの接続だし、テストポイントもあって良い基板でした、20260111追記。

NFC tagでスマホを使いやすくする

面白いもの見つけました。NFC tag。NFCは、”Near Field Communication”の略です

 

スマホでタッチ決済なんかに使うあれ(NFC)の機能を使って、自分で作ったデータでスマホが制御できる、という代物です。

例えば、車に乗って自宅に帰るとき、通常スマホでナビしようと思うと、「スマホでログインして、Mapsを立ち上げて、それから自宅を選んで、ようやく自宅までナビ!」。

それが設定してあるNFC tagがあれば、「スマホでログインして、NFC tagをタッチ決済のようにピッと読み込ませれば、勝手に自宅までのナビ画面」になる。(まぁ、この場合、スマホに向かって「自宅までナビして」って言えば済むんですけれどね。)

他にも、NFC tagを読み込ませることで、電子名刺の代わり、ちょっとお昼寝で15分後にアラームをセットとか、部屋に戻ったら照明つけてカーテン閉めてとか、自分のSNSの画面を開くとか、なにか定型作業、場所に紐づけて何度もやるようなことを設定することができるわけです。

ちょっとお遊びするには簡単、価格もお手軽、で試せます。

NFC tagのお値段

 私はアマゾンくんで20枚で500円ほど。一枚25円ほど。

NFC tagの設定

 AndroidでもiPhoneでもできるようですが、私はAndroidのアプリ(無料版)の”NFC Tools"とコンパニオンアプリの”Tasks"。

NFC Tagの動作

 NFC Tag自体は、電源(電池)は持っておらず、スマホ側からの電波を電源として、Tag内にあるデータのRead/Writeをするようです。ちなみにアプリでロックさえしなければ何度でも書き換えられます(限度はあるでしょうけれど)。

NFC Tagの容量

 色々あるようですが、NTAG213というのが144バイト、NTAG215というのが504バイト、NTAG216が888バイトだそうです。(今回買ったのはNTAG215ですかね)

 

まだ良くわかっていませんが、できることは、

 ▶NFC Tagに情報(URLとかアプリへの指示とか)を記載して、それを読み込むことでスマホを動作させる

 ▶スマホのアプリがNFC TagのIDを見て、Tagを識別して動作させる

ということのようです。

 

ちょっと見、面白いけれど、何に使えば良いだろう。

とりあえず、車のスマホホルダには、自宅までナビを設定してみました。まぁ、使えます。

 

ちなみに、上記の「自宅までナビ」、の設定ですが、調べてみるとGoogleに登録してある”Home”(自宅)というデータを、GoogleMapsで取ってくるAPIはない(セキュリティ上の対応のようです)ので、API上で自宅の住所を入れての検索もすることもできるのですが、一応緯度経度を設定しました。

設定方法

NFC Toolsから「書く」/「レコード追加」/「カスタムURL/URI」で

google.navigation:?q=35.xxxx,139.xxxx&mode=d

と設定。q=に続けて所望の移動先の緯度経度を設定する。

先頭に「URL/URI」という文字が入っていたら削除する。←これ重要。

最後のmode=dはドライブモードのdだそうです。その他はGeminiくんでもCopilotくんでも調べればAPIも教えてくれます。

これで、ピッ、とやると自宅(所望の緯度経度)までのナビが始まります。

緯度経度を得る方法は、Windows11のGoogleMapsだと、所望の場所で右クリックすると表示されるので、それを設定します。

 

面白い使い方があったら共有下さいねー。

では、お楽しみください。

 

修正メモ:@20251103

NFCtagへの書き込み方を修正しました。「URL/URI」が入っていると、NFC toolsやtasksが入っていないとインストール画面に遷移してしまうようです。

エアコンの室温調整具合の見える化

エアコンの温度調整

以前、Echonet Liteでエアコンの室温・外気温、室内湿度の見える化をしました。

で、エアコンはそう言うけれど実際はどうなんだろう、と以前ESP8266DEVkitとLuaで作った温湿度気圧計を引っ張り出して計測してみたのが上のグラフです。

(ここで使っている2つの温度センサ間(BMP280,AHT25)でも測定温度差(並行移動)はあるので、数値にはそれなりの誤差があります)

 

エアコンの室温センサは、本体の中にあります。よりエアコンの動作に影響を受けます。(冷房・暖房したらもろに影響を受けると思われます)

温湿度気圧計はエアコンの室内機の横に設置し、設置高による影響が無いようにしました。

 

わかること:

エアコンが動作していないときは、きれいに小数点以下切り捨てで辻褄が合いそうです。冷房が入ると同じ筐体内での温度検出なので冷房の場合は低めに推移する(マイナス1度位?)。エアコンの設定温度は自動にしていたので何度設定なのかは不明ですが、多分そういうことは折込済で補正しているのではないかなと勝手に想像しました。

 

ということで、Echonet Liteで抽出できる温度は、当初の予想通り小数点以下切り捨てであることがわかりましたし、気温だけでなく、風量、風速、熱源探査などをつかってきちんと動作しているんだな、というのがわかりました。

すばらしー。

tomoaric.hateblo.jp

アイホン玄関ドアホンの修理

 
 

3回目の修理かな

新築から働いてもう20年超の映像付き玄関ドアホン、多分今回で3度目の修理。
主訴:ピンポンされると、家の中の装置で、ぶー、と言って外の音が聞こえない。(ハム音?)
家の中で外の映像は映る。音声周りがおかしい。多分、子機の音周り、だろうと当たりをつけて取り外し。
 
アイホン
親機:HG-1M(もちろん生産中止品)
子機:HF-DA(もちろん生産中止品)
 

子機の取り外しと分解

子機の取り外しは、正面中央下部、に切り欠きがあって、子機底面の引っ掛けを前方手前に引くと、隠しパネルが外れます。そこにネジが一本で止まっているだけです。
子機の分解は、裏上部に一箇所ネジ止めのみ。開けてメインの基板のネジ一本を外すと、きれいに開けます。各基板等とはコネクタでつながっているのでこれも簡単。保守性はとても良いです。↓
以前修理したときに、スピーカの保護膜が経年劣化でボロボロになって、スピーカそのものは日光に焼けてはいたものの、確認の結果まだ使えたのでスピーカ本体の交換はせず、保護膜部を作って交換してあります(マイク部も同様)↓
今回も映像は出ていたし、見たところ基板などにも損傷は見えなかったので、雨水等での接触抵抗の増大?による動作不良かな、ということで、怪しそうな部分(スピーカやマイク接続のケーブルの切り戻しとはんだ付け、各コネクタの接点磨き、子機の外部接続用の接点磨きなど)の修理を行ったところ動作回復。ピンポンできました。やっぱりそういうことだったようです。
(★裏蓋を閉めるときにはケーブルの挟み込みに注意してください。防水のためだと思いますが、割とぴったりに作ってあります)
 

待機時と動作時の印加電圧の違い

ちょっと気になったのでチェックしてみたのですが、子機への待機時と動作時の印加電圧(この直流印加電圧の上に映像音声信号を重畳して伝送しているはず)ですが、待機時8V、動作時15V程度で異なるようです。なるほど。親機側、子機側とも接続抵抗値が増えるとその辺りも関係してくるのかもしれませんね。
 
動作時の印加電圧(ピンポンがなったあと)↓
 
待機時の印加電圧↓
 

ついでにカメラの前カバーの劣化膜除去

せっかくの機会?なので、子機のカメラ部の前カバーの清掃(ジフで劣化被膜部の磨き上げ)などもしてカメラ写りも良くなりました。(一枚目の写真は磨き上げ後。磨き上げる前は見た目にも白くなっていました)
めでたしめでたし。これでまたしばらく元気に働いてくれると嬉しいです。
 
毎度ですが、本記事は自分自身の備忘録であって、決して修理や分解を勧めるものではありません。参考にされる場合はすべてご自身の判断と責任に於いて対応をお願いします。
今回の子機修理は、低圧部のみなので特に気にする必要は無いと思われますが、親機は100V直結になっています。私は有資格者なのでそれなりの知見、技術を有していますが、親機をいじる場合は電気工事士等の資格が必要かと思います(要は強電の知見がない人は絶対にやっちゃ駄目、ということ。感電等の危険があります)。

Echonet Liteによる、ある日の室温・外気温、室内湿度の変化の見える化

 

tomoaric.hateblo.jp

で作ったESP32/CircuitPythonのエアコン(ダイキン・うるさら)からEchonet Lite で持ってきたデータを1日分グラフ化してみました(2025/08/19)。
CircuitPythonも、当時からはUpdateしていて、データが持ってこれないときとか、Wifiに繋がらないときのrecovery対策をして無停止で取れるようになっています。グラフをよく見ると欠損点がありますが、それがそこです。Echonet Liteでデータを取りに行って、エアコンからのデータの受信を期待するわけですが来ないことが結構あるようです。(try exceptでtimeout設定して救っています)
 
30秒間隔でデータを取得して、もちろんLCDに表示はするのですが、CircuitPythonのコンソール(Thonnyを使っています)にそのデータも出力しているのでそのデータを拾ってきて、表計算ソフトでグラフ化しました。
左軸(温度)の20と22の間の緑の線は、エアコンが稼働している状態(22=ON、20=OFF)です。
このエアコンからのデータは、XX度しか出てこない(小数点以下は無い、多分小数点以下切り捨て)ので、バタバタしていますが、外気温と室温の関係、湿度がわかります。
部屋はリビング・ダイニングで17畳ほどの広さです。室温は室内機の中の計測です。一応室内機では熱感知などもしているので、ルーバの上下左右、風量なども自動で動いています。
14時過ぎにエアコンがONになると、13分程で一定値に落ち着いてうまくコントロールされていますね。湿度は単なるクーラだと基本的には下がるのではと思いますが、きちんと制御されているようです。
外気温は、エアコンがOFF時にはきれいな直線ですが、ONになると測定温度が暴れるので、室外機のFANの運転状況等の影響を受けているのではと思います。
私は該当の部屋とは違う仕事部屋にいる(!)ので、なんの恩恵も無い(笑)のですが、まぁ、ちゃんと動いているな、というのがわかって良かったです。

デスクライトの修理

 元はアーム型のデスクライトでアップライトピアノの照明に使っていたのです。そのうち家人のベッドサイドライトになっていたものが、やはりプラスチックの成形部品の劣化でアームの部分がバラバラになってなんと紐で吊るされているのを発見。なんとかなる?と言われて、やってみました。
 バラバラ事件のアーム部分、以前やはりプラスチックの成形部品(根元の部分)が壊れてステンレスの針金で修理してありました。そこはなんともなかったので、そのまま。でもアームの部分はもうどうにもならないくらい壊れていたのでさっぱり諦めて他の方法を模索。
 子どもたちが昔、使えるかと思って買ってきて一度使ってゴミ?になっていた複数のフレキシブルアームのスマホスタンドがあったので発掘してそのうちの一つを使ってみました。結局使ったのは極太のアームの部分だけでしたが、、。
とりあえずベッドサイドランプ化していたので、アームは大して長さもいらないので35cmほどの長さに切り戻して加工してみました。
ランプも電球型の蛍光管を使われていましたがベッドサイドランプには明るすぎるので以前大陸から買った白色のLED電球に入れ替えて軽量化。スイッチの整形部分も破損していたので、こちらも「それなり」に修理。
とりあえず写真の様にしばらくは「ある程度」使えそう?な形状に修復できてで、環境に優しく?できたのでかったです。